CFCLは、2023年秋冬ウィメンズ・パリ・ファッションウィークの2日目にあたる2月28日(火)、パレ・ド・トーキョーのGalerie Hauteにて、初めてフィジカルなショー形式での発表を行いました。VOL.6コレクションは、無機質なコンクリートの会場には温柔なベージュのカーペットを一面敷き詰め、スマートホームシステムを備えた居心地の良いリビングルームのような空間にゲストを温かく迎えます。歴史的にもカジュアルなアイテムとして愛されてきたニットウェアを、コンピュータープログラミングならではの最新テクノロジーを駆使してシームレスかつエレガントにアップデート。エフォートレスでエレガントなルックが行き交い、ホームウエアとオケージョンウェアの境界を曖昧に表現しました。
Function
コンピュータープログラミングの生み出すフォルムは、主に数理的な関数(function)が定義しています。数理モデルとしての関数は自然界の普遍的とも言える法則を写し出し、また多くの人工物にも利用されてきました。例えば螺旋形は巻き貝や花の種子の配列などを表し、クロソイド曲線は道路のカーブの形状にも応用されています。
CFCLは3Dコンピューター・ニッティングを用いるなかで、社会や自然の背景にある数理モデルを引用してきました。同時に、数学的には説明できない領域の美意識も追求しています。衣服として合理的で機能的かつ、現代生活におけるエレガンスを反映したKnit-wareのコレクションです。
LOOK #1, 2, 28, 32, 33, 34, 37, 38, 40, 41
LOOK #6, 7, 8, 9, 22, 32
LOOK #5, 10, 42, 43
※すべてのシリーズにおいて、製造時に裁断工程がないため、ゴミの排出量を最小限に抑えられます。
※2022年7月28日、CFCLはパリ・ファッションウィーク参加ブランドで2番目となるB Corp(Benefit Corporation)に認証されました。
※今回のコレクションで発表された、ウール100%製品と一部のアクセサリーを除き、すべての製品にGRSおよびRCS認証の再生素材を使用しています。また量産されるすべての製品において、VOL.4(Fall/Winter 2022)時点で、地球環境や基本的人権の責任が第三者機関より認証されたリサイクル素材を76.54%使用しています。2030年までに、この使用率を100%にする目標を掲げています。
CFCLのSDGsへの取り組みの詳細は、以下URLよりご覧ください。
https://www.cfcl.jp/consciousness/
ASICS Collaboration
今回のコレクションのシューズは全て、アシックス社(日本・兵庫)とのコラボレーションです。
環境省との取り組みをきっかけにスタートしたこのプロジェクトは、アシックスの技術を結集しています。原料調達、製造、輸送、使用、廃棄に至るライフサイクルにおいて、現時点で温室効果ガス排出量が公表されているシューズのなかで、最少の排出量を達成したスニーカー、GEL-LYTE ™️ III CM1.95をベースにデザインしました。創業以来、研究開発によって培った履き心地の良さを損ねることなく、CO₂排出量の低い素材や、減らすための技術の採用、サプライチェーンの再構築によって、シューズの一生での温室効果ガス排出量を1.95kgCO2e/pair.まで削減しました。