2025-26年秋冬ウィメンズ・パリ・ファッションウィークの初日にあたる3月3日(月)、CFCLはポンピドゥー・センターに隣接するIRCAM (フランス国立音響音楽研究所) にて、ランウェイショーを発表しました。デビューコレクションから10シーズン目を迎え、ブランドの原点であるコンピュータープログラミングニットならではのクリエイティビティに改めて向き合いました。サウンドアーティスト・細井美裕がCFCLの衣服の製造工程を辿って音を採取し再構築したメカニカルでリズミカルな音楽作品が立体的な音響でランウェイに鳴り渡ります。生産背景の追求から生まれる新たな視点ともに、エネルギッシュな色彩とグラフィカルなアウトラインでニットの可能性を表現しました。
Plotline
CFCLのニットウエアは、一本のしなやかな糸が時代の空気を纏いながらループとなって絡み合ってできる現代生活のための衣服。VOL.10は、社会人類学者・Tim Ingoldの書「LINES: A Brief History」を道標に、ブランドの出発点に焦点を当て、ニットだけで服を提案する試行錯誤の過程を「線」と見立てました。
曲がりくねり、折れ曲がり、次第に広がっていく線の運動は、CFCLが模索し続けてきた軌跡のよう。人類の進化の中で生まれた糸を紡ぎ編む作業を、現代のテクノロジーと感覚を用いてアップデートし、新しい時代へ自由で力強い線を描く“Knit-ware”の物語です。
他にもロイヤルブルーのカーブのラインを入れたシリーズは、CFCLの変遷を線に見立てたコレクションを象徴するアイテムです。
LOOK #1, 2, 3, 4, 5
ジグザグのグラフィックは、POTTERY シリーズの立体的なシルエットに調和するように無縫製ダーツに合わせてプログラミングしています。
LOOK #6, 7
※再生ポリエステル100%
LOOK #8, 9, 10
※再生ポリエステル100%
LOOK #11, 12
ブラックのモノフィラメント(再生ポリエステル100%) とゴールドのメタリック糸で編まれた特殊な組織が、透明感のある凹凸を生み出しています。糸の特性とニット構造を追求してきたCFCLの原点に立ち返るミニマルなドレスでフィナーレを締めくくります。
LOOK #36, 37, 38, 39, 40, 41
※2022年7月28日、CFCLは日本のアパレルで初となる、B Corp (Benefit Corporation) に認証されました。
※今回のコレクションで発表された一部のウール製品を除くすべての服に、GRSおよびRCS認証の再生素材を使用しています。また量産される全ての製品において、VOL.8 (2024-25年秋冬) 時点で、地球環境や基本的人権の責任が第三者機関より認証された再生素材を81.42%使用しています。2030年までにGRSやGOTSを含む認証素材の使用率を100%にする目標を掲げています。
※ファーストシーズンより、一部の商品でLCAを実施しています。前シーズンまでに約64%を対象に公表、2025年までに対象を全商品に拡大し、2030年までにカーボンニュートラルを目指しています。
CFCLのSDGsへの取り組みの詳細は、以下URLよりご覧ください。
www.cfcl.jp/pages/consciousness/


