CFCLというブランド名は、Clothing For Contemporary Life(現代生活のための衣服)の頭文字です。デザイナー個人の美意識を表現するだけではなく、現代を生きる人々の道具としての衣服という視点でデザインしています。
「現代生活の衣服」を構成する3つの柱は、ソフィスティケーション、コンシャスネス、そしてコンフォート&イージーケアです。日々の生活からレストランまで対応可能なスタイルでありながら、自宅での手入れが簡単にでき、責任ある生産背景のもとに生まれた衣服であることを示しています。
ブランドの核を成すコンピュータープログラミングニットは、デザイナーの高橋悠介が学生の頃に出会った技術で、ドレスをはじめ創業時からほぼ全てのアイテムに使われています。これまでニットは、一般的にカジュアルウェアとして認知されており、オケージョンのための衣服にはほとんど用いられませんでした。しかし昨今は、より動きやすく心地よいスタイルが求められていると感じます。ストレッチ性があり、様々な体型にフィットする、シームレスで着心地のよいニットは、現代生活に適した素材であるとCFCLは捉えています。
同時に、コンピュータープログラミングニットは裁断を必要としないため、ゴミがほとんどでないことにも着目しました。再生素材や認証素材を選ぶことで、より環境負荷の低い衣服の生産が可能です。CFCLが創業した2020年は、パンデミックのさなかでした。変化する時代のなかで、代表的な汚染産業の一つとなってしまっているファッション産業に改めて向き合ったのは、衣服は人間に不可欠なものであり、未だ人々への影響も大きいためです。ファッションには身につける人の気持ちや考え方、そして行動を変える力があると信じているから、私たちは現代生活のための衣服を作ります。
※「コンシャスネス」に関する詳しい取り組みは、こちらのページをご覧ください。
Sophistication
- 様々な場面に適応するシンプルなデザイン
- 日本の技術とクリエイション
Consciousness
- 温暖化ガス排出と廃棄物を最小限に抑制
- 責任ある透明性の高いサプライチェーン
Comfort and Easy-care
- 幅広い体型にフィットする伸縮性
- 自宅で洗濯可能な速乾性のあるアイテム
Knit-ware
「“ware”という言葉は、陶器やカトラリーのように何かを収める器、さらにはデータを格納する道具などを指す言葉です。CFCLにおける“Knit-ware”とは、陶器のような品格と、“ware”が持つ機能性を備えた衣服を意味しています。」
— 高橋悠介
CFCLは、一般的な「knitwear」と同音異義の造語として「Knit-ware」という独自の言葉を生み出しました。この言葉には、現代を生きる人々、とりわけ社会で活躍する女性たちの身体を包むだけでなく、人々の暮らしを受けとめる存在として衣服を捉えようという考えが込められています。この思想は、ブランド創設時のファーストコレクションから現在に至るまで、CFCLのものづくりを支える根幹となっています。